浅田次郎の清朝末に題材を得た「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」「マンチュリアン・リポート」そして第5部「天子蒙塵」が面白い。
この作家の構想力と言葉の豊富さに目眩がする。
「天子蒙塵」
暫く楽しめそうだ。
没法子 (メイファーヅ)とは「どうしょうもないね」というあきらめの言葉。
「どんなに辛くても決して没法子とは言わず、運命に逆らい続ける勇気を。さればこそ虫けらでなく人間なのだと」 主人公に西太后が語った言葉として文中に出てくる。