周広院の、妻の墓地から

2025年11月13日 風の戯言

八石山は秋色が濃く、青い空に浮かぶ雲も、何か言いたげに流れて行く。

秋の雲たちが、言葉にならない低い声で哀しい歌を歌っている。
来ていると、静かに腹の底に溜まっていく、柔らかい泥の長い縄の余韻