山茶花の咲く家
「日本の文学」D・キーン 吉田健一訳 中央公論新社
先日、ドナルド・キーンセンターに年末の挨拶に行き文庫本一冊買い求めて来た。
文化とか文学が何のこんだやら理解できなくなっていた。
訳者の吉田健一は吉田茂の子供で、親父が総理大臣の時、国会議事堂の前で乞食をしたという、もう飛び上るほどの「伝説」をもつ嬉しい「ワサコキ!」
この人の翻訳・解説ならばD・キーンの「日本の文学」は読み切らねばならない。
久し振りにシャッキとしている。
庭の山茶花が咲き始めた。
いろんな人がやって来る。秋雄医者ドン、愛子ねちゃん、せっちゃん・・・
偉大な無神論者であり、敬虔なる禅の信者であり、鯖石の小さな山と澤に地域の神が棲むと信ずる者にとって、
この村の神々が俺を守っていてくれるのを実感する時がある。
道を踏み外しそうになり、仏に導かれ、少し真直ぐに生きている。
何度か運転を誤り、死んでも不思議なのない事故も、神に守られている。
水の事故も一度や二度ではない不思議な縁で命を繋いでいる。
年の瀬のせいか?
84という「歳」のせいか?

