西本写真館

2007年07月06日 風の戯言


 7月5,6日、関西のお客様を訪問して来た。
 和歌山の西本写真館と犬山のラ・セーヌ様。泊りは噂のリッツカールトン大阪。全てに完璧な出張だった。

 和歌山の西本写真館さんは、富士写真フィルムのユーザー会PGCの熱い要請で作成した写真館専用ソフト「ハイ、ポーズ!」の最初のユーザーさんでこのパッケージソフトの完成に大変お世話になった人なのです。建築後間もない建物にランケーブルを這わせ受付、事務所、撮影現場をネットワークで結び、事業の効率化より「お客様に驚き」を持ち帰ってもらいたい、そんな思いの篭ったユーザーでした。
 私も創業間もない頃で体力だけが勝負と、いつも夜が遅かった。開発センターの事務所に電話が入ったのはもう深夜に近かった。西本先生だった。「石塚さん、まだ居たね」「うーん、仕事が終わらなくてね、だけど先生、こんな夜になにかあった?」「うん、まだ仕事しているんだけど・・・心のあるソフトウェアだね」
 夜中に一人で、必死になって仕事しているときに、こんな感動的な励ましを貰ったら、もう場所も歳も忘れて一人でワンワン泣きしてしまった。デモ嬉しかったなぁ。
 何年か経って、リプレースの納品時には立ち会えなく、「何だ、社長来なかったのか。飲みに行きたかったのに」と言う話を後で聞き、何年も後悔を引き摺ってきていた。やっとあえて、思い出話と営業の話と人生の話が出来て、俺は最高に楽しかった。

 宿泊はリッツカールトンを取り、身分不相応なホテルをなめずるようにしてみてきた。やはり、人の動きと笑顔が違うなぁと思った。内装も絵もウィスキーも本物だった。バーで俺はシェリーの「ティオ・ぺぺ」を飲みご機嫌だった。
 寝室は至れり尽くせりで、ベッドの硬さがミラクル状況。
ここに一人手来ることは犯罪を犯すことと同意義だね。

 6日は犬山のラ・セーヌ本社を訪れ、忙しい社長の時間を2時間近くも取り上げてしまった。いろいろな温かい話が聞けてよかった。
 社長の気楽な訪問のようで、デモお互いの信頼の確認であり、いつか又大きな花を咲かせてくれるでしょう。
 高校生の頃の本で日本の城郭を解説した本に「犬山城」があり、いつか天守閣に登ってみたかったところ。天気もよく、周囲は絶景だった。遠くに金華山が見え、戦国末期の戦場の雄叫びが聞こえるような、そんな一日だった。

 老人の、今生の思い出の旅、じゃ無くて、おれはやるぜぇ! 見たくさけびだしたい旅になった。ありがとう。