無題

2007年12月22日 風の戯言

 遅き日のつもりて遠きむかしかな      蕪村

 雷が自分のところにだけは落ちないように「くわばら くわばら」と呪文を唱えるのは何故? と不思議に思っていたが陳舜臣の「中国の食物史」を読んでいたら「桑原」は菅原道真の領地なので自分の領地には雷を落さないだろうということらしい。学者ってつまらぬことを知っているもんだ。

 冒頭の句
 遅き日は春の季語らしい。そんなことはともかく、暮れの近づいた夜はいろいろなことが思い浮かぶ。思い出しちゃいけないことまで・・・蕪村60歳の句