犬山城

2008年05月11日 風の戯言


 連休明けの8,9日岐阜美濃市と愛知犬山のお得意さんを訪問してきた。暫らく穴熊社長を決め込んでいたので、今年は時間の許す限りユーザーの生の声を聴いて回りたいと思っている。中小企業としては当たり前のことを、体調等を理由に動きが薄かった嫌いがある。
 ビジネスには時代に合わせて業種変換を進めるものと、専業に勤しむものと2通りあるように思う。どちらが正しいのか分らないが、積極的な変革が必要なことは自明なこと。
 自分達の職業が、この急激な社会経済構造の変化に合わせ自らを変えてゆく「気付き」を促すことであると認識している。経営組織は千差万別だ。

 初日犬山のホテルにチェックイン後、ラフな格好で市内散歩に出た。犬山城に登ったことはあるが、木曽川の対岸から眺めたことが無い。成瀬家の、天下の名城たる所以は城そのものの美しさと天然の要害を利用した防御体制にあるはず。
木曽川に映るその姿は美しかった。

 嬉しかったのはそのことだけではない。城に見とれて歩いているうちに、城の対岸にある「BONMUU」というピザとスパゲッティの店を見つけた。ちょっと古そうな私好みの、痺れそうな佇まいの店。まだ時間が早いのか店内に客は一人。丁度嵌っていた本が逢坂剛の「鎖された海峡」、第二次世界大戦時のイベリア半島でのスパイものはもう絶品! 
 無関係なものを勝手に組み合わせてイメージの世界に飛び込むのは得意技、嬉しくなって一人盛り上がっていた。
 犬山城がスペインの中世の城に見えたのかもしれない。我ながら些か付き合いきれない性分。