ちょっと、大連まで

2010年04月27日 風の戯言


 若い頃、建設業の改革を叫んで「青年部」を創った役員も2人が他界し、「五葉会」は3人になってしまった。血気にはやって激論を戦わした若い時の仲間は、何を話さなくても近くにいるだけで心が和む。
 2人は建設業界の最高幹部になったが、忙しい中を、時折一緒に度に出ることにしている。
 今年は大連を選んだ。理由は別に無い。

 職業的には大連ソフトパークを考えたが、旅順を見たくなった。以前何度か大連を訪れているが、許可が得られず諦めていた。

 二〇三高地に上り、旅順港を遠望できた。
 ロシア太平洋艦隊を封じ込めるために港口近くに沈めた民間船は22隻に及ぶ。国の興亡を賭けた日露戦争の悲壮と心意気が伝わってくる。
 沈んだ船の中に「米山丸」、「弥彦丸」、「小樽丸」等の船名見える。
 柏崎に縁の深い小樽板谷商船隊だ。

 「坂之上の雲」
 民族が一つの夢を追いかけた、そんな時代を想う。