いざ、退陣 !

2021年05月22日 風の戯言

ほてっちょ向いて走っているうちに79歳になってしまった。やだやだ ! 

ソフトパーク構想に魅せられて45歳でコンピューター屋に転進し33年が過ぎた。
曲がりなりにも建設会社の代表取締役専務を任せられたオッサンが、人生をトチ狂わせてしまった柏崎市の「未来構想の夢」に今更驚く。
行政も民間の企業を育てる狂気があった。

時折、なんと短気で軽薄な男だと自己嫌悪に陥るが、創業者なんて仕事をしてないと不安に苛まれる貧乏性で、半狂乱で戦略もなく直感的に走るバカチンドンでしかない。
学歴も定かでなく(裏口卒業?)品性も知性も愚劣極まりなく、まして情報産業に知識もなく、人の為や地域の為や金儲けの為ですらなく、ただ面白いだけで走ってきてしまった。

社員達は薄給に耐え、自分たちの仕事に没頭している。
この職業には越後人の正直さというのか、クソ真面目なところが好感され、全国にお客さんが出来ている。
顧客から信頼され、要望を託され、夢中になってそれを完成させ、納入後10年20年とシステムを守り続けている。
信頼されているという実感が何にも勝る誇りになるのだろう。

社員に小突き回され、おろおろしながら経営って何だろうと考え続けてきた。
多くの人に迷惑をかけ、多くの人にお世話になりながら、最近になってやっと何かが解ってきた。

事業とは経営者と社員の生活共同体であり、顧客に信頼され続けてのみそれは許されるのだと。

後任社長を近藤富士子専務に頼み、2つの子会社も設立した。
コロナ禍と次の激動の時代には若い人たちの未来がある。

最近はマルクスも読み直され、一部の金持ちが地球という我々の生きる環境をぶっ壊しているとグレタさんは喚く。
日本は「失敗の本質」を忘れ、それを見て見ぬふりをしている主権者である国民に「目覚めよ!」と白井聡は叫んでいる。

社長を辞めて3ケ月が過ぎた。
風力発電も再生エネルギーの「夢と算盤」を追いかけた20年の悪戦苦闘の中で3人の仲間が風になった。

寂しいけど一先ずは「いざ退陣!」である。

また化けて出て来るかも知れないけど・・・取敢えず、再見!