はやぶさ 川口淳一郎
「はやぶさ」が帰還したときに、あの大感動の中で妙に落ち着いていた人がいた。プロジェクトマネージャーの川口淳一郎さんだが、チーム運営のリーダーの「人間性」に強い興味を感じた。
チームの一員、久保田孝さんの講演を聞かせて貰い、高度な使命感を持った組織の素晴らしさを知った。みんな自分達の「仕事」を理解し、熱中しているのだ。しかし、簡単な事ではなかったのだろう。
東京駅の書店で求めた何冊が本のなかに「はやぶさ式思考法」がある。久し振りに訪れた「休日」、何気なしに手にとってみた。残念ながら、まだ本を読める体力と精神力に欠けたままなのだが・・・。帯の「”失敗”をカウントするな !! “成功”をカウントする加点法こそ閉塞を打ち破る」を暫らく眺めながら、現在尤もらしく叫ばれている「管理」の未来を思い知ったような気持ちになった。
信頼の為に、約束を実現する為の管理は当然だが、経営者として未来を生きる為には予測管理を、PDCAに大胆に挑む事が大切なようだ。計画した未来に、如何にして近づけるか?
過去だけを後生大事にしていては、未知に挑戦する力が失われてくる。
未来とは知恵と意思の力に対する神の恵みなのだと思う。
日本を、組織と個人を、未来に向わさせるるのは「加点式思考法」なのかも知れない。精神障害者(自分)が言うのも変な感じだが、減点主義の管理では、未来は明るくならない。