感受性くらい・・・茨木のり子

2021年12月30日 風の戯言

茨木のり子の詩より

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

こんな夜には坂口安吾だか西脇順三郎だったか忘れたが
木枯らしの吹く古い街を下駄の音が遠ざかっていくあの詩情が好きだ。