茨木のり子の詩より
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
こんな夜には坂口安吾だか西脇順三郎だったか忘れたが 木枯らしの吹く古い街を下駄の音が遠ざかっていくあの詩情が好きだ。