BLUE GOLD

2011年07月03日 風の戯言


 南相馬から戻って10日にもなるのに精神不安定な状態は続いている。これはもう、俺の地なのかなぁ…。
 7月1日、元資生堂の白井先生から会社の経営品質アセッサーに講義をして頂いた。リチャード・フロリタの「グレート・リセット」(新しい経済と社会は大不況から生まれる)で紹介された1870年代、1930年代、そして現代の大不況は必ず次の世界の新しい価値を求めて激動していくはずだ、と。
 白井先生によれば、日本に経済と社会の価値観に大きな変動を与え、乗り越えてきた1930年代と1970年代のオイルショック、そして今回の東北大震災は日本人にとてつもない大きな試練を与えている。
 しかし、必ずこの試練を乗り切るだろう。という。
 大震災と経済の変動気が重なって、社会が大きく変わろうとしている現状の根本が見え難くなっている。
 これは人類の大きな変動期なのだと…。

 経済の変動期が明確な姿を現している。行政の財政がひっ迫し、単年度予算の中では処理しきれない「案件」が出てきた。これをどう解決してくれるか。現代ビジネスの基本だ。

 なんてモヤモヤした頭を抱えて「夏」を迎えている。

 今、「BLUE GOLD」に夢中になっている。日本においては「水と空気はタダ」みたいだが、地球規模の水の状況を調べるとそう簡単ではない、らしい。清らかな山水を背中に担ぎ下ろすところや、泥水の上澄みだけを鍋に酌んで帰る子供たち。そんな映像がテレビでよく見かける。
 人間は、水なしには生きていけない。その水を「BLUE GOLD」としてまさに貴重金属なみに扱いだしている。
 時代がまた大きく変わっていることを知らされた。

 柏崎は豊かな海に抱かれている。
 この豊かな海は、たとえ短期間だとしても、俺は避難しないぞえ。