帰らざる河

2011年07月10日 風の戯言


 土日は、リングでぶちのめされたボクサーのように沈み込んでいる。金曜日のセミナーの後の懇親会、延長戦とくれば無理もないのかも知れない。飲みすぎたかな ?
 夕方になって、フラフラと本屋に行き、今話題の「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)を買い求めた。今は、政治家に国民が完全に舐められている危険な状態で、沸々と広がる不満がいつか来た道を選ばせてしまうように思えてならない。
 現状の中で、未来に広がる危機感を「解れ!」というのは政治でも経営でも難しいことだが、解る人が叫び続けなければならないのだろう。
 カッサンドラの予言のように、トロイの木馬に敵兵が隠されているなんて、できれば信じたくないのが本音だろう。それをどう「見える化」するか? 情報サービス業の重要なテーマでもある。

 何時もの様に、夕方鯖石川の堤防を歩いた。
 日中の猛烈な暑に稲は田圃に広がり、苗場山は雲に隠れ、黒姫山は静かに瞑想している。

 長い歴史の中で、川は流れ続けている。