人生は全てが夢の中

2011年09月26日 風の戯言


 漢字変換がスムースに出来ない。苛立ちながら深夜のCDを聴いている。気が付けば、懐かしく心の深い所を抉るような曲が続く。昔の曲はどうしてこうも切なく心に響くのだろう。
 何日か前から、6人の姉・兄達と電話や顔を見て昔話をしている。みんな元気で嬉しい。
 自分の両手両足にある火傷の痕を誰も教えてくれなかったけれど、明子姉と電話していて初めて柏崎田町の家で薬缶をひっくり返して大火傷を負ったことを知った。母親が俺をおぶって近くの高桑医院に駆け込んだ、との話も初めて聞いた。嬉しかった。母親が急に身近になった。死に別れてもう65年になる。優しくなれる、とてもいい日だった。ありがとう。

45年振りの旧友や初期の頃の気球の仲間、高校の頃成績では絶対にかなわなかったクラスメートなど涙の出るような会話が弾む。
 暫く仕事に行き詰まっていたせいか、何かが見え始めた「今」が嬉しすぎるのか、今生の別れの様な気持で夢中で話している。俺の青春の勲章たち。みんな近いうち会いたいね、言ってくれる。嬉しいね。

 俺の中で、何かが急に変りだしている。突然、死が訪れるわけでもないだろうが懐かしすぎる。
 考えてみれば、ここ何年か雲の中を突き進んでいたようにしか見えない。青空は、また戦闘の舞台でもあるのだろうが…かかってこい !