吹雪の夜に
昨日から吹雪が舞い始め、前日の春のような青空は何処に行ってしまった。昼間の吹雪を忘れたように、空には凍てついた月が輝いている。
今朝の日経に葉室麟の「おもかげ橋」の広告が載っていたので早速買いに走った。古いCDを聴きながら葉室の本を読んでいると、なにやら昔のことを思い出したりして寂しさの中に沈み込んでしまう。
美季のママから貰った船井幸雄の本「大事なこと」も、「人間は”あの世”が本拠で “この世”を仮の姿」とする話も面白いが、自分はやはり「人間は死んだら無になる」ほうが好きだ。
雪が深く、月も凍てついた夜、酒を飲みながら自分を奈落の底に引きづり込んでいる。絶望の中を彷徨歩いていると、何となく自分らしい感じになり、何かが充足してくる。
最低まで落ち込むと、また「やる気」が沸いてくる。嫌な性分だ。