軽い精神障害を起こしているのか、休みの日に天気がいいとケツの辺りが疼き始める。 久し振りに海辺が見たくなり、上越方面に向かったらカメラマンが山になっていた。俺を待ち構えていたのではなく、SLの写真を狙っているらしい。 ならば、と子供の頃臨海学校で行った笠島を訪ねてみた。
海を見下ろす断崖の上に、肩をすり寄せるようにお墓が建っていた。 漁で生活を成り立たせていた人達の、様々な重いが、今日は、穏やかな海を見つめていた。