5月の風、黄金の瞬間

2011.05.08 風の戯言


 5月の風が、瞬く間に山の緑を濃くしていく。

 認知症が進み、オマケに精神が著しく安定を欠いた症状を併発し、痴呆症が酷くなっている。
 こんな時には、庭でボケているのが最適な治療法なんだろう。今年もこの時に合わせた様に桜が満開になり、ドウダンやグミの花が咲き、モミジの葉が輝を増していく。
 庭の隅に有った物置を畑に移し、部屋からの風景が一変した。樹に鋏を入れ、竹を切り、万年青を移し、庭を掃き、5月の風に吹かれていると、正気に戻った気がして嬉しい。

 調子づいて「ぶどう村」を覗き刈羽三山は雄大で、特に真ん中に座る黒姫山は大好きで、見ているだけで失神しそうになる。
 夜になって窓を開けると、田圃のカエル達の大合唱が迫り、星達が孤独と悩みをボソボソ話込み始める。遠い昔の話だ。オールディーズのCDを聴きながら純粋な情熱にホロッとしてしまう。輝いていた時間があった。確かに存在していた。

 この休みの間で、自分の中で何かが変わり始めている。

 まともになればいいのだけれど・・・。

「ある小さなスズメの記録」Ver.2

2011.05.05 風の戯言


 念願の沖縄は、梅雨宣言で「また来てください、ってこと」といっていたタクシー運転手と大笑いになった。味な奴が居る。
 自宅に戻ってみれば、柏崎は快晴で春の香り満杯。桜咲き、山に緑が戻ってきたのに天気予報は「融雪、雪崩に注意」。NHKに越後に暮す人間の「ココロ」が解るのかネェー?

 「ある小さなススメの報告」を読み直している。舞台はイギリスなのにバックに流しているフランスの曲が何故か良く似合う。
 人生の深みに置いて日本人の理解はまだ浅過ぎるのではないか・・・沖縄のタクシーの運転手が呟いていた。沖縄も東北も自殺が多すぎる、って。自分でも、何故人間は生き続けなくてはならないのか良く理解できていないが、ただ面子や誇りを失いながら行き続けるのはどうかと思う。恥だと思うなら自決が一番正しいのだろう。ただ、どんな状態であれ、死者には最大限の敬意を払うべきだ。

 「ある小さなススメの報告」を読み直していて、作者とスズメの神の交流のような記録が、また一段と深いものとして理解できるようになったように思える。

 70近い青年の進歩なのか、世迷言なのか・・・。
 夜更けのウィスキーと音楽の世界は人間を越えている。

OKINAWA

2011.05.04 風の戯言


 1週間ほど「行方不明」を楽しんできた。
 浪人時代、誰にも報せず深川木場のベニヤ工場に住み込みで働いて以来、かな? 69歳直前の「青年」にとってあまり褒めた行為ではないのだろうが・・・不良老年 !

 本当は、長い冬が終わり、庭の雪も解けて、頭の中を整理したかったから、というのは表向きの言い訳。青い海と、青い空、そして珊瑚礁、それを見たくて沖縄に行ったのだが、梅雨が早く来過ぎて「ドンテン」続き ! 夜にはカミナリまで・・・。

 「裕次郎の海」に案内してもらった。
 何もなくて、キャンプを楽しむ人たちがいて、いい海だった。
 

茨城南部の地震

2011.04.26 風の戯言


 9時12分に震度4の地震があった。
 柏崎でも揺れたのだから現地はどうか ? 最近多いからこの程度は慣れているかな、と思いながら20年ぶりに四街道に住む友人宅に電話を入れた。
 残念ながら彼はまだ元気そうだった。酒呑んでもう寝てしまってはいたけれど。稀に見る逸材だか、酒の量は減らないらしい。ホッとした。
 
 いろいろ考えなければならん事が多くて、腐っている。
 静かな環境が必要らしい。1週間の沖縄逃避旅行してくる。携帯もノートPCもなくメモ用紙だけの旅は良いもんだ。  昔、片道だけの切符であちこち出かけた。不思議と帰れた “不思議” な時代だった。死ぬ心算で出かけても、同じ仲間と出会い、山小屋で語り明かすうちにお互いに生きる勇気が湧いてきたりして・・・恥かしいような若い頃の物語。

 前述の仲間とは、彼の作った模型の船に大量の火薬を装填し、スキー発祥の地、金谷山の裏の池にその火薬船を浮かべ、電気仕掛けで爆沈させようとの魂胆。耳を塞ぎ、スイッチを入れたが爆発しない。怪訝そうに顔を上げた土手の下から大勢の山登りの連中が賑やかに上ってきた。
 あの時、計画通り船が爆発していたら・・・多分少年院・・・かな。変な仲間が多かった。

 原発震災はどうなるのか・・・明日は別件で原発事務所を訪問予定。もう所長と花火尺玉20発2段打上げの話で盛り上がる事は出来そうもない。

 ここは原発から14KM位。非難対象の範囲内。20KMだと長岡駅が入る。
 正確な地図が必要だ。安全を守る。生活を守る。誰が?

春は摺り足で忍び寄る

2011.04.26 風の戯言


 鯖石川を吹く風はまだ冷たく、雪解け水が濁流となって先を急いでいる。土手は枯れ草を焼いた跡が黒々と連なり、川面には、柔らかな芽を吹き始めたばかりの柳が取り残されたように激流に耐えている。

 変化、それは自然界の求めている事なのか ?

 リーダーは自然界の求めに応じ、その変化の兆しを皆に知らせ納得させ行動を起こさなければならない。