おぢや風船一揆 30年・・・

2006年02月28日 風の戯言


 平成18年2月25日朝
 小千谷市西中の雪原にダイヤモンドダストが煌めいていた。
 山本山や周囲の山裾は朝靄に包まれ、空は青く雪山は朝日に輝き、今年30回目を迎える「おぢや風船一揆」は神様の贈り物としか言いようのない、夢のような快晴の中でスタートした。
 全国から集まってくれた39機の気球、ドラエモンやワンちやんの形をした熱気球、それらがゆったりと雪原を離れ大空に舞ってゆく。無風に近い雪原を空一杯に熱気球が広がってゆく。
 子供のように、30年同じ夢を見て、そして今年はその30年の良い所だけを繋ぎ合したような感動的な一日だった。

 私は既に老いて、祭りの何の手伝いも出来ない。それは悲しいことだけれど、遠くから来てくれた仲間達と無駄口を叩き合い、雪原に吼えるバーナーの音を残しながら翔びたってゆく一つ一つの彼らを見送ってゆくのはとても楽しく幸せなことなのだ。

 「嫁よこせ」なんて大書したムシロ旗をおっ立てて、「風船一揆」を始めた30年前が妙に懐かしい。 いい仲間と酒、人生にこれに勝るものはないのかも知れない。