お盆休みの家族旅行

2006年08月16日 風の戯言


 お盆休の家族旅行を始めてもう何年になるのだろう。
 普段は忙しくて子供達と遊んでいる時間もなく、せめて一年に一度家族の思い出を作りたくて家族旅行を続けている。
 当日まで予定が立たなくて行き当たりばったりの宿探しが有ったり、工事中の温泉宿に泊まったりと辛いことも楽しい思い出に変えてしまう特技はノーテンキな家族にとって得意技。女房も子供も毎年のネタを覚えていて、楽しそうに繰り返し繰り返し同じ話をしている。仔細名ことまで覚えていて、我が家の宝になっている。

 最近は信州野尻湖近辺の美しさに魅了されている。
 小さな湖だけれど、結構奥が深く、森林の中を散策する心を楽しませてくれる。
 未だ一人ものの子供達もこの旅を、限られた休みを遣り繰りして一緒に過すことだけを楽しみに駆けつけてくる。もう家庭を持ってもよさそうなのだけれど、その前兆はあるようだけれど、いつまでも子供でいてくれることは嬉しいことだ。何時かばぁさんと二人だけの旅になるのか、新しい家族と一緒の旅になるのか、そのどっちでもこのたびで語る話の種は同じものになるのかも知れない。
 老いが始まった身には、森と湖の風景は美しすぎて、何時まで見ていても飽きることのない宝物のような時間なのです。