いつかどこかで

2007年03月14日 風の戯言

 店を3軒ハシゴして只今帰宅。
 最後の、行きつけの店でママが歌った「いつかどこかで」が頭の中をリフレーンしている。
 勝新太郎の持ち歌で、過ぎ去った過去への想いを抑ききれない男のしみしみとした恋歌。曲全編に流れる切なさが心をかきむしる。

 飲み仲間、と言うより敬愛する心の友だった竹田満さんが、時折しんみりと歌っていた。「狂った果実」や「別れの一本杉」を無理やり歌わせると、ちょっと哀しそうに、そしてチョット得意そうに歌う彼の横顔が蘇ってきて、目の前が滲んでくる。

 3月20日は彼の誕生日。
 逝ってしまって、もう何年になるのだろう。
 
 寂しさだけが襲ってくる。

 雪はもう止んだのかな。こんな冬の夜はどうしていいのかわからない。