畑終いの儀

2007年11月22日 風の戯言


   雪の夜に人切る闇の深さかな      蒼風

    雨に白いものが混じり、闇の中を降りてくる。
     世の中が己の思うままになるはずもないけれど、    時に経済は無常に行動せざるを得ない。

霜月の風が蹴飛ばす残り柿       蒼風

     残った柿はカラスのご馳走になる。妻は怒りもせ    ずに「いいの、いいの、カラスが半分、私が半分」
     一年間お世話になった畑に感謝と来年の豊作を祈    願し、蝋燭を灯し酒を畑の四隅に播く。畑が満足そ    うに冬の休みに入った。