御宿 かわせみ

2008年04月15日 風の戯言


 季節の変わり目で体調を崩しここ2日ばかり会社を休んでいる。体調不良、と言っても何処が悪いわけでもなく気力の中の「殺意」みたいなのが薄れている、だけだ。こんな時には自分の殻に閉じこもって気力の回復を待つしかない。

 家に閉じこもって平岩弓枝の「御宿かわせみ」に浸っている。藤沢周平ほど重くも無く松井今朝子ほど背景に気を取られることも無く、こんな時の読み物としては最高だ。
 それにしても何という激しい時代の移り変わりなんだろう。100年後、今の時代はどんな風に書かれるのか、いらぬお節介の興味が湧いてきた。