梅雨の休日

2008年06月29日 風の戯言


 季節外れの風邪に襲われ、肺癌を併発したような咳が止まらない。健康管理に人一倍木を使っている妻も理なのに、気まぐれな体調に振り回されている。参ったね。
 九州、関東は大雨なのに柏崎は付き合い程度の梅雨。ナンテす黄な粉といっていると「そんじゃぁ・・・」なんてもっと気まぐれな天が集中豪雨を降らせる。クワバラクワバラ、触らぬ神にたたりなし・・だ。

 中越沖地震からもう直ぐ1年。折りたたむように岩手・宮城内陸地震が起き、原発関係を見守る立場からは背筋が凍るほどの危機感を抱いている。
 柏崎原発が再開のめどが立っていない時期に、もし仮に、岩手・宮城内陸地震がもう少し南、福島で起きていたら東京はどうなっていたのか。リスクマネジメントの立場から言えば「2拠点主義」は正しい。まさか離れた2点間に同時にリスクは生じないだろう、と思うからだけれど、重大案件では有効なもう一つのバックアップ・システムが必要なのかも知れない。

 咳が止まらなくて、雨の休日を別途の中で過した。晴天が続いた為に草木が喜んでいる声が聞こえるようだ。気が向いたときに水撒きはするが、それも全てではない。木々や草達が不公平をなじっているけれど、世の中なんて不公平で不平等なんだと説明にもならない「答弁」をしている。

 堤未果の岩波新書「貧困大国アメリカ」がいい。本来国は、税を納める国民への対価・サービスとして国民の生命と財産を守り、全ての人への義務教育を規定している。(25条、26条)。効率化の名分の下にその全てが民営化になり、当然の帰結として格差社会が生まれ、軍が貧困社会にリクルートに来る・・・中産階級も競争に敗れてやがてイラクに送り込まれていく。
 日本の未来への警告書ではないのかな。