北京オリンピック閉幕

2008年08月24日 風の戯言


 北京オリンピック閉会式を見ながら書いている。
 中華人民共和国がこの巨大な大会を無事に閉会に漕ぎ着けたことに正直感動している。
 多少この国の歴史を読んでいる者にとって、この国にこれ程の平和が訪れたことは、内実は何があるにしても、かつてなかったように思う。
 毛沢東の死去、四人組の追放、文化大革命の終焉と中国現代史の激動期を経て、恐る恐る未来を語り始めた1985年、山田晴男を主将とする信州大学の学生達と上海、北京、石家荘を訪れた時、この国はまだ混沌とし苦悶していた。
 あれから数回中国を訪れているが、そのたびに大きな変化を実感していたが、この国がここまでのイベントをやり遂げたことを喜んでいる。
 この国がこれからどんな歩みをするのか分らない。きっとまた新たな苦難を抱えながら、一日一日の歴史を刻んで行くのだろう。
 ただ、今日、世界は新たな時代に入ったことは間違いないようだ。
 人間の、平凡な人間にとっての幸福とはアメリカ流の欺瞞に満ちた自由なのか、中国流の管理された自由なのか、日本的な無責任な自由なのか・・・・俺には判らない。