雪の降る街を

2009年01月12日 風の戯言


 シンシンと、雪が降り始めた。
 寝ようとしたが、気になってアノラックを被りデジカメを片手に公園の道路まで行って来た。ふっと、「雪の降る街を」が身体の何処かで流れ出した。何か、切ない思いが湧き出してくる。 
 1952年にヒットした内村直也作詞、中田喜直作曲の歌だ、そうな。1952年・・・昭和27年・・・そっか、親父の死んだ年だ。
 10歳の俺がそこにいる。次々に親達は逝ってしまい、死ぬということは「どこにもいなくなる」ということだと、それが判るまでと、判ってからも、辛かったなぁ。消えてしまうような寂しさのなかに、いつも一人でいたような気がする。

 そして、みんないなくなってしまった。小林も竹田も中谷も・・・高木さんもいなくなった。医者どんも十三郎先生も福田先生も・・・みーんないなくなった・・・寂しい・・・寂しいよ・・・。

(1) 雪の降る街を 雪の降る街を
  想い出だけが 通りすぎてゆく
  雪の降る街を
  遠い国から おちてくる
  この想い出を この想い出を
  いつの日か包まん
  あたたかき幸福(シアワセ)の ほほえみ

(2) 雪の降る街を 雪の降る街を
  足音だけが 追いかけてゆく
  雪の降る街を
  一人心に 満ちてくる
  この哀しみを この哀しみを
  いつの日か解(ホグ)さん
  緑なす春の日の そよかぜ

(3) 雪の降る街を 雪の降る街を
  息吹とともに こみあげてくる
  雪の降る街を
  だれも分らぬ わが心
  この空(ムナ)しさを この空しさを
  いつの日か祈らん
  新しき光ふる 鐘の音