団塊の世代に贈るエール
友人から「Club Willbe」の入会案内と主宰者残間里江子の「引退モードの再生学」(新潮文庫)を頂いた。なかなかいい本だ。団塊の世代の分析と、彼らに贈る同世代からのエール。
正確に言えば1947−49年に生まれた人を指すので、俺は団塊の世代ではない。団塊とは鉱業用語で「堆積岩中に周囲と成分の異なる物質が丸みを持った塊となっている状態」だそうで、堺屋太一の造語だと思っていたがチャンとした専門用語であるらしい。
と言われて「ハハーン」と思った。我が女房殿、1947年生まれ、折り紙付の団塊の世代。彼女の同級生がやたら群れるのだ。自分だけが特殊なのではあるまいが、我ら戦中派は言えば独立自尊、ハグレ者が多いように思う。俺は小中学校、高校、大学と基本的に同級会同窓会の類は出席しない。スネに傷を持つ身の、世間を狭くしている者特有の「背中」なのかも知れないのだが・・・。
白洲次郎ほどの能力も自信も格好つける背骨もないが、ハグレ者ならハグレ者らしく、もう少し筋を通してもいいのかな、と思うことがある。平均寿命までまだ少し時間はあるが残された時間がそんなに多いわけではない。崖の淵まで走りきるのも良いのだろう。何をするか・・・だ。