震災列島

2009年08月11日 風の戯言

 梅雨が明けないうちに秋が来てしまいそうだ。時間100mmの雨なんて「またまた、ホントかよ?」程度で殆ど冗談でしかなかったのが最近のニュースではよく耳にする。
 今日会った環境技術の工学博士殿は今年の作況指数が90代前半になるだろう、と予測していた。凶作である。

 集中豪雨の続きは地震。もう心配ない、と学者さんは言うけれど信用できないね。M6.9、M6.5の地震が駿河トラフ上で35時間内で立て続けに発生している。東海地震と東南海地震が連動し、東海+中部を襲うと言うリアリティ溢れ過ぎる文学と科学の見事な融合、と絶賛?された石黒耀氏の未来小説を思い出した。世の中が倦んで来た時に、日本では昔から社会変動と自然災害が同時に進行し、苦難の中から新しい時代が誕生しているのだ、と言う絶望と希望の満ちた本である。
 日本民族が、そんな神の御心にあるなんて、あまり褒めたものでもないように思う。