元日

2010年01月01日 風の戯言


 元日は断続的な雪に暮れている。
 風が強く、南鯖石の実家に新年の挨拶に言った時、久し振りに「森近山」が鳴っている音を聞いた。子供の頃何日も続く、家に吹き込む吹雪と山の咆哮が怖かった。電灯も少なく、暗闇の中で寡黙に耐えるだけの時間だったように覚えている。
 元日は集落の新年会と実家と妻の実家への新年の挨拶。ナントカ此処までやってこれたのは石塚家本家の支援によるものが多い。

 夕方からはテレビに噛付いている。
 「ウィーンフィル、ニューイヤーコンサート2010」
 ジョルジュ・プレートル指揮により湧き出てくるワルツ、ボルカは、同時中継の臨場感もあり、今までにない感動の波が押寄せてくる。
 痴呆症のおっさんが目を真っ赤にして音楽を聞いている・・・冷静に見ればそんな光景なのだろうが・・・感動を伝えられないのが口惜しいね。

 日本と朝鮮半島2000年。このNHKのアンコール番組も良い。

 久し振りに訪れた「自由の時間」を楽しんでいる。