沖縄の風

2010年02月14日 風の戯言


 沖縄の旅をしてきた。
 肩こりが酷く、ハリ師とマッサージ師に「生き方を変えろ」と忠告され、雪の世界から南の風の中へ身を置く事で少しは良くなるかと思った。友人は1ケ月くらい温泉療養に出ろ、そのくらい留守にしても大丈夫な会社でなければそれだけの会社でしかない、とも。魅力的な話だ。

 石垣島に移り住んだ知人も居たりして、どんな所か見たかったことや、辺野古も実際に自分の目で見てみたかった。
 たまたま石垣島でタクシーの運転手が島で最大手のタクシー会社の常務取締役で、乗務員の管理や経営上自分で最前線に出ることが一番良いとの考え方の人で、知識も人間的にも凄く魅力的な人だった。そんな人を娑婆が放って置く訳も無く、テレビの番組にもいろいろ狩り出されているとか。石垣島が一段と魅力的になってきた。

 沖縄本島は最悪。ホテルは辺鄙な山の中だし、オマケに雨。
 それでも名護の辺野古、米軍基地の移設問題で話題のキャンプ・シュワブを見に行ってきた。曇り空で海は暗く、本当の姿が見えなかった。沖縄の重さは、そんなに簡単にわからない。

 なにやらイライラの連続で、新潟空港からの帰路、白い飯豊連峰と平野が見えたとき、不意に涙が出てしまった。
 人間、生まれたからには「生命」を使い切れ、とドラマの中で龍馬の父が言っていた。男は何がしかのことをやり遂げる為にこの世に生を受けてきたののかも知れない。

 人生も、そんなに簡単にはわからないのだろう。