春はまだか?

2010年03月07日 風の戯言


 柏崎市内では殆ど見なくなったが、我が鯖石はまだ一面の雪。それでも消えて行く雪の下から折れた枝が散ばり、軒下には水仙の芽が伸び始めていた。春は戸惑いつつ近づいているようだ。

 税理士の久我先生から頂いた「スギハラ・ダラー」(手島龍一 新潮社)を土日夢中になって読んだ。9.11の時、11日間不眠不休で現場から情報を送り続けたと言う伝説を持つジャーナリストの、現代の分析と祈りが込められた本で、一読に値する。彼がこんな手法を使うとは想いもよらなかったのだが・・・久し振りに「現代小説」を読んだ満足感がある。
 混沌とした現代に、仕掛ける罠と、それを読み解きグローバル時代の自由を、真の自由を勝ち取る祈りと知恵がある。

 2010/2/25初刷
 2010/2/26二刷  
 こんな嬉しい奥付はあまりない。