夏、になったのかな?

2010年07月18日 風の戯言


 雨が上がったら、夏だった。
 鯖石川の大水を心配して夜遅くまで天気予報を見続けていたが、夏に突入した、らしい。急に季節が変ると、頭の中が未だ梅雨空のままでなので、今年もまた季節感を修正するのに時間が掛かるようだ。反応が鈍くなっているのか、過去の季節変動の係数と何かの違いが出てきているのか、良く解らない。

 中越沖地震から丸3年が過ぎた。
 2007年7月16日午前10時13分。地面が波を打ってくるのが見えた。急いで会社に向かったが、道路が崩れ、橋の両端が沈没し、途中で車を捨て会社に辿り着いた。幸いインターネットは無事で胸を撫で下ろしたが、事務所に中はムチャクチャだった。
 どうしてそうしたのか、今では思い出せないが、一人で夢遊病者のように街の中を歩いた記憶だけは鮮明に残っている。家は壊れ、道路にはヒビが入り、線路はひしゃげていた。
 何を思ったのか、その年の大晦日の除夜の鐘に併せ、柏崎港で108発の花火を揚げる事に思い至り、大勢の人たちの思いを込めたお金が集まった。ただ、大晦日も元日の夜も大荒れで、翌年の7月16日に青年会議所のイベントに合わせて花火が揚った。海岸に集まった人たちの「ウォー」という叫び声と、綺麗な夜空に上がった花火の美しさは今も鮮明に心に残っている。

 時折、自分でも解らない「何か」に突き動かされて行動を開始してしまい、満足感と後悔が同時に押寄せ分裂気味な精神状態に陥ってしまう。仕方がないさ。

 久々の入道雲を見ながら、いろいろな事を思い出してしまった。