冬の入り口

2011年12月20日 風の戯言


 12月も半ばを過ぎて、気圧配置も身の回りの雪景色も様になってきた。八石の山に綿雪が掛かり、何なとも言えない優しげな八石が姿を見せている。鯖石の宝物だよね。

 この後は、付記も真剣勝負で降るから、今度は生活との勝負だ。本格的な冬の来週かな。

 18日、社員の義理の母親のお通屋に行ってきた。
 仏は90歳、しかし祭壇の花や普段の設営なから不思議な光を宿していた。
 お通屋の会場に入った時、祭壇全体が、優しい人柄のオーラを会場いっぱいにまき散らしていた。不思議な光景だった。

 よく見ると、祭壇の遺影は40歳の頃の匂い立つような美人。みんなが「綺麗な人だったんだよ」と言っていた。
 その遺影のせいか、会場には優しさが流れ、今まで経験しなかった「お通や」に参加できた。
 葬式の写真は、年食った写真より、「ブイブイ」言わせていた頃の方が、やはりいい。
 年寄りを送るのではなく、精一杯に生きた人の「若い頃の思い出」を送ることが出来た。いいお通やでした。