故郷とは何か?

2024年03月10日 風の戯言

故郷とは何か?
要は、雛が殻を破って出てきた時、最初に目に入ったものを親だと思う。
その「刷り込み現象」に近いのかも知れない。

俺の生れ在所はこの写真からもう3キロくらい上流。
谷間の村落だから、川を少し遡れば、厳密には風景が違う。
ただ、同じ匂いが流れている。

心 とは何だろうか?
文春と毎日新聞の書評欄に青野由利「脳を開けても心はなかった」が出ていた。
人間の性格、心はどうしてこんなに違うのだろう、と思う。
聞けば、一量子力学、二人工知能、三複雑系と関連があるとか?

感情・心は人間だけなんだろうか?
70年も前、愛犬「チー」に子供が生まれ、すぐに死んでしまった。
死んだ子犬を雪の坂道を歩いて川に捨ててきた。
翌日、学校から帰ると「チー」は捨ててきた子を抱いていた。
取り上げようと犬小屋に近づいたら「チー」は死んだ子を抱いて唸っていた。
見たら「チー」は涙を流して、泣いていた。
俺は「チー」と死んだ子犬を抱き、その小屋の中で泣き、一緒に寝た。

丁度そのころ、飼っていたカナリヤの餌が買えず、餓死させてしまった。

ふるさとの うたを
カナリヤが うたうよ
ねんねこねんねこ ねんねこよ