妻にとってみると、自分の子供の子供、孫は特別な存在らしい。
2人の子供が小さかった時、熱があるのに仕事に向かわなければならなかった心の痛みは、時折マグマのように吹き上げてくるのかも知れない。
自分の母親の葬儀にも休むことが出来なかったことも、辛い思い出となっているようだ。
だから、孫を自分の腕で抱き留めてやれることが何よりの幸福なのだろう。
男には解らない世界がある。
娘の2人の子供に纏わり付かれると、俺には向けたことの無い笑顔がそこにある。