バタフライ効果
「ブラジルの蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起きる」
または「中国で蝶が羽ばたくとNYで嵐が起きる」など。
地球上のある土地で起きたごく些細な変化が遠く離れた場所にとてつもない影響を及ぼす可能性がある。バタフライ効果と呼ばれるカオス理論の有名な例え。
アメリカの低所得者向け住宅ローン問題「サブプライム危機」がイギリス5位の中堅銀行ノーザン・ロックの取り付け騒ぎを起し、世界大恐慌に繋がるという。数十億ドルに上るサブプライムローンの行方が分らない、資産担保証券に形を変えて銀行の帳簿外で処理されているという。エンロンだな。これじゃ銀行同士信用できなくなり、お金を貸さないわけだ。取り付け騒ぎも起きようというもの。
経済は仮説の度合いが濃くなっている。世界は産業資本から金融資本に複雑に支配されていて現代を解き明かす経済論は見つからない。日本の失われた10年、バブルの教訓が活かされるといいのだが・・・。