秋は流れゆく
水野和夫の「終わりなき危機、君はグローバリゼーションの真実を見たか」を興味深く読んでいる。
細かなデータ解析、それは現状解析の重要な項目なのだが、そんな細かなことは俺の頭では理解できない。ただ、「そうなのだろうな」とだけ受け止めている。
ただ、歴史的に「現代」をここまで解りやすく語っている本は少ないように思う。16-17世紀に起きた「利子率革命」が現代も同じように起きている、という。
投資に対するリターンが当てにならなくなれば、資産家や投資家のお金は利益を求め、より先鋭的な行動を取らざるを得ない。バカな人間から死なぬ程度に利益を食らいつくす。
アメリカでは1%の富裕層が全体の20%の資産を持つといわれている。
理解できないながら読み進めている。
2011.9.11(同時多発テロ)、2008.9.15(リーマン・ショック、100年に一度)、2011.3.11(福島第一原発事故)はそれぞれ「1527年の神聖ローマ帝国皇帝兼スペイン王カール5世によるイタリアの略奪」、そして「1000年に一度」の津波による原発の破壊が象徴する「現代の終わり」と言うことなのかもしれない。
時代は大きく変わってゆく。その変わり目の真っただ中にいることは、何となくわかっている。
どうなるのか? と言うより「どう生きて行くか」の問題なのだろう。
八国の山は今日も静かな、何時もの佇まいで横たわっている。