ある板前の死

2012年10月14日 風の戯言


 4月3日の嵐の夜の宴会より体調が崩れ、信じられないほど酒が飲めなくなった。
 12日は寿司屋で1本のビールが3人で飲みきれなかった。昨日は1合徳利を何とか片付けた。

 会社の近くの和食の美味い店で「かわたに」の板前藤村君が亡くなっていた。45歳、心筋梗塞らしい。
 簡単な宴会や昼食は何時もそこだったのだが、体調不良以来昼食は家で取ることが多くなり、2-3週間行かなかったので知らなかった。
 彼は高柳町栃ヶ原集落の出身で、四季折々に山菜が採れた、キノコが採れたと食事前の山話で何時も盛り上がっていた。人の良い、本当の料理人だった。御冥福を祈る。

 それにしてもショックで、気持ちが定まらない。
 休日の気晴らしドライブも、山の風景も、一人聴いている音楽も、今までになかったような深みのある感情で迫ってくる。

 何とも言いようのない寂しさが<深い池に沈んでいく・・・。