田中角栄と生きた女 昭
と言っても、佐藤優の「読書の技法」のように月平均300冊、多いときで500冊。一冊5分、普通の速度で30分、と言うのは信じられない。正に「超能力」なんだろう。
のんびりと、昼寝の間に目を通すくらいの感じ。
岸信介の生涯や、浅田次郎の最新作「赤猫異聞」、黄文雄の「日本人は何故中国人、韓国人とこれほどまでに違うのか」など相変わらずの乱読雑読で、これが問題なんだが、読み終わっても何も覚えていない。刺激的なはずなんだが・・・。
秋の3連休、初日は裏山で久々のハーフゴルフ、今日は爽やかな秋空に誘われて、朝6時から「ぶどう村」で居眠り、午後は海の青さに引き出されて「聖が鼻岬」で昼寝。
幸せな休みの連続だ。
本屋に「絢爛たる悪運 岸信介伝」を買いに行ったが在庫なし。棚に「田中角栄と生きた女 昭」があり迷わず買った。佐藤昭と田中角栄の認知されなかった娘「佐藤あつ子」による角栄と昭の物語。彼女の語る「複雑すぎる家庭」の真摯な愛情と関係者の軋轢が涙を誘う。
そうだったのかと今始めて納得する部分も多い。
竹源さんや浪花屋さんが実名で出てきて、ここに住んでいながら「柏崎」を懐かしく思い起こしている。過ぎ去った時間の風景は、何か表現できない感情の中に生きている。
大変な人生もあるんだよね。
夏空
8月も滑り出して、広島・長崎を思い起こす日が近づいてきた。
原爆投下目的地に新潟も含まれていたようで、長岡、柏崎にも模擬爆弾が投下されていたという。大量虐殺を目的としていたら柏崎は ? だけれど、福島の現状を考えると「地域と日本国経済」を目的とした原発に慎重にならざるを得ない。
人間の幸せとは何か・・・経済だけではないことに視点が行けば日本古来の価値観と生き方が重要になるのだろう。
機能読み終わった出光佐三の生涯は経済人にとって範とすべきだろうが、未来に対する選択という決断は生やさしいものではない。人間という生き物を、一番身近な我が身を賭して他人事のように見据える度胸が要る。
70歳を過ぎて、恥ずかし話だが、やっとその辺が見えてきた。やはり人間には年齢という時間が必要なのだろうか。
晴天が続いている。
熱いけど、道が凍るより良いか・・・社員と開き直っている。