秋は、人を寂しくさせる。 そして、仮面を被った自分ではなく、風の中に立ち尽くす元の自分に戻してくれる。
美季のママが歌う「オータム・リーブス」が聴こえてくる。 ルイ・アームストロングを少しアレンジした、人生を感じさせる静かなジャズ。 この曲が聴きたいばかりに店に通い、カウンターで意識が薄れていった。
いい店だった。
書斎の南で垣根になっている山茶花に一つだけ花が咲いた。
11月だもんな。
じょんのび村の帰り、お天気に誘われて石黒から綾子舞の郷に足を延ばしてきた。 市野新田は、子供の声と祭り太鼓でにぎやかだった郷は静まり返り、祖霊たちが庭の空に浮かんでいた。 「村」が溶けて行く。
上の写真は家の前の公園。 中がじょんのび村 下は市野新田にて