夕焼け小焼けで日が暮れて・・・
10月になって日が短くなってきた。
朝夕の散歩は欠かせない、ハズ!
朝は目が明かない、夕方は腹減った、雨が降る等とサボることが多くなった。
もう少し生きる為に、「散歩」は欠かせない、サボると足が痛く気力が薄れる。
節子が入院している時、「もう2年だけ生きたい」と言っていた。
「早く治してまた旅行に行こうよ」、「いいよ、もういっぱい連れてってもらったから」
そんな病床での会話を思い出すと・・・年取ると涙もろくなってしまってダメだね。
毎日夕方になると防災無線から「夕焼け小焼け」が流れてくる。
「奇跡の童謡」と言う本によれば作詞は中村雨紅、作曲は草川信という長野の人。
著者の山内貴美子は「日本のソウルミュージック」と呼ぶ。
こんな曲が残る、「秋桜」もそうだけど、「日本」と言う国に生まれて本当に良かったなと思う。
写真は、5時を過ぎて黒姫の山の雲が赤くなり始めた時刻、5時17分の撮影。
何時もの散歩道にて。
石佛達
人は生まれ、やがて死ぬる。
生まれてすぐに、母親にゴミ袋に入れられて捨てられる児もいる。
若い夢を抱いて、未来だけを見ていた青年が事故に巻き込まれて命を失う人もいる。
「死んで来い!」とバンザイの声に戦地に送り込まれ餓死してしまった兵隊もいる。
お寺の墓地に、別れきれない人たちを、石佛にして涙を堪えている人たちがいる。
俺の大切な友人の一人は、3回の脳溢血を乗り越え3年意識が戻らなかった。
それでも子供たちは、遠くから物言わぬ父親に会いに通い続けた。
「ほら、石塚さんが来たよ」と呼び掛けると、閉じた目の瞼が微かに動いたと喜んでくれていた。
石の仏は石でしかないのかも知れない。
でも違うんだよ。
今連絡が入って、姉が亡くなった。93歳、
向うの方が賑やかになって来た。