春分の日
我が家の庭の柿の木の下で、蕗の薹が顔を出していた。
蕗の薹を探して、笠島の海辺の丘や鯖石川の堤防を探して回ったが、家にあった。
何度目になるのか、昨日からまた「鉄道員(ぽっぽや)」を観ている。
高倉健、大竹しのぶ、末広涼子がいい。
死を予感している大竹しのぶの演技を見直し、彼女に引きずり込まれている。
夫婦、動物の場合「ツガイ」とも言うが、人生の相棒に先立たれると簡単にボロボロになる。
動物の場合どうなるのだろう?
3月20日は地鉄サリン事件から30年だという。
新興宗教は初期、既存の価値観と真っ向からぶつかるので弾圧、受難は避けられないようだ。
ただ、空中浮遊と政府転覆が何処で繋がるのか?
毒ガス使っての大量殺人が、人の魂の救済にどうつながるのか?
人生の不満なんて、他人のせいにしても何の解決にもならないのだけれど。
ブルー・ライト・ヨコハマ♪
いしだあゆみが亡くなって、テレビから懐かしい「ブルー・ライト・ヨコハマ」が流れてくる。
痩せすぎで、タイプではないけれど、あの曲に横浜時代が懐かしく思い浮かんでくる。
横浜は母千歳がフィリスに学んでいたとの話も聴く。
禅宗の大きなお寺の檀家総代の一人娘が・・・なんでキリスト教の学校なんだ?
病気で鯖石に帰り、終生横浜の話を姉たちにしていたと聴いた。
幼子をおんぶし、賛美歌を歌いながらハタキを懸けていた、という。
ただそんな話の切れ端から「行かねばならぬ街」だった。
綱島・菊名・六角橋・湘南富岡と流れて、棲んだ。
港の沖仲仕、キャバレイのボウイ、喫茶店のカウンターなどどん底みたいな生活も味わった。
でも、学生時代のバイトなんて、度胸試しのような世界。
街の明かりが とてもきれいな
ヨコハマ ♪ ブルー・ライト・ヨコハマ
足音だけが ついてくるのよ
ヨコハマ ♪ ブルー・ライト・ヨコハマ
あぁ、もうダメだ!
ヨコハマ・・・
そんな時代もあった。
時が流れると苦みも甘い香りに代わってくる。
写真は今日の我が家。
もうすぐ、本物の春が来る。