蚊帳の外

2018年07月22日 風の戯言

夜も暑くて、夕涼みなんて洒落ていられなくなった。

毎日、庭に出ては星空を眺めているけれど、不思議なことに虫がやってこない。
虫がいなくなったら、蛙もいなくなった。
久し振りに、腹を空かせた雨蛙が足下で餌を強請っていたけれど、俺は虫けらだけど虫じゃない。

畑にゃなんかあるだろう、と虫に食われた野菜の葉っぱに乗せてやった。

蛙がいなくなったら蛇がいなくなった。

山はどうなっているのか、最近は道路にへばっている動物たちの死骸も少なくなった。

夏の夕暮れに近くの山を波のように伝わって行く蝉の声も聞かなくなった。

家の畑は油蝉の産地だったのが、いつの間にか空蝉のカラも見なくなった。

木まで変わりかけ、無花果の葉が枯れ始め、柘植の葉も黄色くなっている。
今まで見たこともない姿だけれど、何が始まっているのだろう。

何とかなるさ、自然だもの。とは言うけど、何とかうまく行くのかなぁ・・・。

踊り出す星たち

2018年07月21日 風の戯言

どうやら地球は気が狂ったようだ。
長い間にはいろいろな変動があるのだろう。
突発性なのか、大きなうねりの中の変動幅の範囲なのか、多分大きな変動の兆候なのだろう。
ただ、変動が大きいとその反動も大きいということ。
先を心配しすぎるかも知れないが、天気様、どうぞ手加減してして欲しい。

晴天が続くお陰で、夜星を見る日が増えた。

庭の壊れかけたリクライニング・チェアで夜空を眺めているのが好きだ。
座っていると、だんだんケツが落ちてくる。
倅が、余りに「ミジョゲ」に思ったのか新しいチェアを送ってくれた。

10時を過ぎると南南東の方向に赤く輝く火星が見える。

真上にある星は何だろう ?

あの星から蜘蛛の糸が降りてくるような気がする。
俺はカンダタか ?

じっと見ていると、星が踊り出す。

星空も捨てたもんじゃ無い。

結愛地蔵

2018年07月19日 風の戯言

3月、東京都目黒区で起きた僅か5歳児の虐待死のニュースが頭から去らない。

人生はいろいろあるが、親からろくな食事も与えられず、凍り付く夜に外に出されてシモヤケになり生きた5歳の命。

結愛という女の子の、可愛い笑顔の写真とノートに書き残された「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」という幼子の叫びが心を搔き毟る。

自分の子供の頃にはそんなことは無かったはずだし、何か縁のある子でも無い。

何もすることが出来ず、ただ祈るしか無いというのも切ない話だった。

ふと思いつき、小さなお地蔵さんを手配し、近くの周広院に納めさせて貰った。

住職(東堂)は門の所にある「子安地蔵(観音)」の前を選んで、そこに安置してくれた。

俺は勝手に「結愛地蔵」と名付けている。

手を合わせるところがあるというのは、人の心を安らげる。

人工知能の未来・・・あはははっ!

2018年07月17日 風の戯言

 新潟産業大学 寄付講座「人工知能の未来と経営」がようやく終わろうとしている。あと1回。

 全15回、1回90分の講座は結構しんどいものが有った。社員やカシックスの齋木さん、村山先生に分担して貰った。
 3回目はNHKディレクター阿部博史さんをお招きできフクシマの「震災ビックデータ」を主題に講義して貰った。
 13回は市内出身deBit社長山田賢さんの「ブロックチェーン」は面白かった。

 人工知能と言われて「なんのこっちゃ?」とぼやかれる人も多いかと思います。実は私もよく解らないんだて。「てめぇー、何言ってるんだ ?」と怒られそうだが、実はそうなんだ。
 強いて元土方なりに講釈すると、要は「人工頭脳」、パソコンにデータとプログラムを入れたもの。それが最近は自分勝手に学習し、自分で動き出している。

 レイ・カーツワイルの「シンギュラリティ (技術特異点)」なんて本では現在の人工知能が「指数関数的?」に変化し、要は倍々ゲームで進化して行くと2045年には人間の頭サイズのパソコンに人間の頭脳()が収まり、それが「指数関数的」に進化していく未来像はこうだ。  
 一番目は「人間はエネルギー問題から解放される」は原発立地地域とすれば大歓迎。

 二番目は「人間は食糧問題を乗り越え、生活のために働く必要が無くなる。」とは「のめしこき」には嬉しい話。

 三番目「人間は不老不死の命を得ることが出来る。」だども、人間は死ぬことが出来るから幸福なんじゃないのかなぁ。「お宅幾つ?」「今年丁度500歳かな」なんで冗談じゃないよ。そして人間はやがて地球から飛び出し、宇宙に広がっていく・・・。ノーベル賞経済学者ジョン・ナッシュが幻覚症状に陥った時のようだ。

 パチンコの出玉のように「なんのこっちゃ」を連発し、「ヘェー、???」の世界に迷い込む。

 冗談みたいな未来像だが、30年後「自動運転」の車が一般化してき、人間が運転すると法令違反で捕まるなんてジョークにもならない話もある。

 「ブロックチェーン」技術は仮想通貨の基礎技術だろうけれど、これも要は「情報」を発生から伝達をチェーンで繋ぎ改変できなくする。政府高官の「忘れちゃったのよ」や「何処にやったろ?」「書き換えちゃった !」は無くなる、だろう。アンポンタン奴。

 技術の進歩が未来を書き換えてしまう。
 銀行業務はスマホのアプリで済むナンテ話も大袈裟でなくなってきている。
 
 東京や大都会も人間にとって最悪の環境になるかも知れない。
 
 人工知能は地域に住む我々人間にとってきつと素晴らしい使い方があるのだろうと考えている。
 
 豊かな自然環境はこそ人間が本当に「幸せ」に生きられる場所なんだと信じたい。

越路吹雪

2018年07月16日 風の戯言

越路吹雪のCDを聴いている。

不思議な歌声に、「あぁ、やっと自分にもこんな歌が分かる歳になったのだなぁ」と思う。
歌と言うより「こーちゃん」の、生意気言えば、こーちゃんの深さと哀しさと愛おしさなのかも知れない。

昔、越後タイムスの吉田昭一さんはこーちゃんの追っかけだった。
いい歳こいて、あの独特の語り口で彼女の魅力を、ぽつりほつりと話す。
そして、興が乗ってくると「ろくでなし」を歌う。

懐かしいなぁ・・・