梅雨の夜空

2016年07月14日 風の戯言


 
 さっきまで稲妻が光っていたけれど、止んだらしい。
 静かなジャズを聴きながら、暗い梅雨の夜空を眺めている。
 時折、しぶきを上げながら通り過ぎる車の音がする。
 その一瞬の後に、また静寂が戻ってくる。
 今夜は、このCDが心の奥底に染みこんでくる。

 人の命には限りがある、そんなこと判りすぎているのだが・・・。

 天皇の生前退位のニュースが心を揺さぶる。
 世界中に、こんなに真摯に平和を祈る君主がいただろうか?
 災害で打ちひしがれた人々に、膝を折り、同じ哀しみを感じようと必死になって慰問した君主が世界のどこにいただろうか。

 ベリリュー島に慰霊の花束を捧げられたその場所に、俺は1本の冷たいペットボトルを手向ける事が出来た。天皇の哀しみの一端を共に出来たことを、俺は限りない誇りに思う。

 哀しみはそれだけではないのだが・・・。

 静かな夜に、深い世界に沈んでいるのもいい。

梅雨空

風の戯言


 梅雨空に

唯酒論よ、遙かなれ !

2016年07月12日 風の戯言


 動物で酒を飲むのは人間だけだ。従って、酒を飲まない人は人間ではない、そんな暴論を吐いていたら体調を崩して酒が飲めない年が続いていた。最近やっと復調し、「嗜む程度」に回復している。幸いなるかな、である。
 人間に戻って、我が唯酒論の聖典たる「酒乱性人生論」を久し振りに思い出した。「人生如何に生くべきか」では答えが出ない。「問い」が間違っているからだ。その誤った問いで多くの人達がのたうち回ったことか。

 「美味い酒を飲むためにはどう生きたら良いか」問いをアクションレベルまで噛み砕けば答えは自ずから出てくる。1に酒が買える金が必要だ。2に時を忘れて飲める友達も必要だろう。3に「ゴド」と罵られようと、尽きない話題も必要だ。

 学生達の仲間が「柏崎熱気球会館」でカニに食らいつき、大酒飲みながら「偶には良いことを言う」と褒めていた。調子に乗って「いいか、折角大学生になったんだ、青春を、大学を4年で卒業するなんて馬鹿なことはやめろ!」「俺は5回生です! 」「よし!」 些か酔って候。

 あれから50年近くになる。。目玉デングリ返し、もう一度t彼らと夢を語ってみたい。

コノハナノナハナンジヤラホイ?

2016年07月10日 風の戯言


 この花の名前を知らない。
 
 インターネットで「夏の花」を調べたら
 「アガパンサス、Agapanthus」であるらしい。
 花言葉: 「恋の訪れ」「ラブレター」「知的な装い」
 シャレタ花言葉を持っていた。

 よく見たら庭にも一株咲いていた。

 花言葉とは縁が遠いムサクルシイ生活をしているようだ。

ビートルズを聴きながら

2016年07月09日 風の戯言


 高校時代は裕次郎、大学の頃はビートルズだったようだ。
 田舎でノンビリ育った俺には、全く竜巻のような異文化だったのかも知れない。

 数多い彼らの作品の中でイェスタディ、ヘィ・ジュード、レット・イット・ビー等は特に好きだ。
 若い野獣の中に、だからこそなのか哀しみが流れている。

 ビートルズはまた何処かに沈んでいるのだ。

 文春8月号で塩野七生が英国のEU離脱国民投票をこき下ろしている。この国民投票は議会制民主主義を壊すものだ。

 リーダーは憎まれても良いが、軽蔑だけはされてはならない。
 もう一つ
 現実的な考え方をする人が間違うのは、相手も現実的に考えだろうから馬鹿な真似をしないに違いない、と思ったときである。

 何れもマキアヴェッリの言葉だそうである。