無罪判決
介護者が電車にひかれ、その事故で損害賠償を求められていた裁判で無罪判決が出たようだ。
他人事でなくなってきた。
と同時にいろいろ考えさせられる事故でもある。
世の中の全てが変わりつつある中で、「長寿」は既に幸福ではなくなってきている。問題発言であることはわかりきっているが、死の価値が変わってしまったのだ。「惜しまれつつ逝く」というのが本来の『幸福な死』なのだろうが、介護に疲れ果て、自らの死を選ばざる末期というのは当事者双方にとって哀しすぎる。
「70歳死亡法案可決」なんてバカな話も書いた。「ソイレント・グリーン」の背景のような人間の終末処理場も必要なのかも知れない。
哀し過ぎる話になった。
人間とは何か?
今まで「正」と信じてきた倫理と価値観が変わらざるを得ない時に来ている。
十字架を背負ってでも、人を救う宗教が必要なのだろう。
自然の中で生きてきた日本人古来の人生観が人を救うのかも知れない。
もうすぐ春だぞー
今日は小千谷の『風船一揆』
今年40回目、いい祭りが出来たのではと喜んでいる。
冬とは思えないお天気で、念願の市内堀の山辺を歩いた。
「おーーい、もうすぐ春だぞーー!」
俺は枯れ草達に語りかけた。
「うるせー、静かにしてくれ、俺はまだ眠いんだ・・・」
なんとまた色気のない奴らだろう。
家に帰って久し振りに鯖石川の堤防を歩く。
「おーーい、もうすぐ春だぞーー!」
同じ呼びかけにも、鯖石の草木はノリがいい。
「そっかぁー、もうすぐ春か・・・待ってたぞー」
見ている前で、気の早い八石の木々が蕾を膨らませてくる。
今にも「酒が欲しい」と言いかねない草木達の温かさが、俺の心を和ませてくれる。
瞑想と酩酊の区別が判然としない、仏の世界だ。
閑話休題
地球は何度も環境の激変を経験し、生物は5回も大絶滅に見舞われた。炭酸ガス濃度が急低下し、寒冷化による全球凍結したらしい。その後光合成による酸素濃度が上がってカンブリア紀の進化大爆発が起きたという。
何という壮大なドラマだろう !
この宇宙の中で、人間という不可解な生物が生きている奇跡の星の魅力がまた一つ増えたようだ。
見残しの塔
年老いた象は死に場所を求め、群れから離れやがて朽ち果てていくという。
何故か、随分と以前からこの話が好きだ。
見残しの塔
周防国五重塔縁起
久木綾子が14年の歳月を掛けて84歳で書き上げたというこの本が好きだ。何年か振りに書棚から引き出し、ゆっくりと時間を掛けて読んでいる。そろそろ乱読の世界から脱出を図る時期なのだろう。
かつて、この島国に暮らす人達が、神々と共に生きた確かな時代があった。
源氏の一族新田の家系を伝える若狭新田家が歴史の中に溶けて行く、日向の山村椎葉村の大工を志す若者が、何かに引きつけられるように周防国瑠璃光寺の五重塔に引き寄せられて行く。そんな物語が、今は消えてしまった侍の矜持と運命に翻弄されながら己の幸せを掴み取ろうと足掻く女のつぶやきが古寺の苔の中から聞こえてくるような、いい本だ。
新田と言えば、行兼の新保城は高橋九郎頭という新田の子孫の城だった、との言い伝えられていた。落城の際に死んだ13人の塚が、今もやや離れた山の上にある。
本を片手に、今も残る五重塔を見に行きたい。
カンチョウ !
食物を絶たれ、下剤を浴びせられ意識朦朧とした中で「カンチョー !」は些かキツかったけれど5ミリ程度のポリープ一つが戦果。
先生も慣れたモノで「チョチョイのポイ !」
楽しみに悪化したところを探しているのだけれど、今のところ「言語障害」と「記憶障害」、要は「知能障害」のみ。
しかし何だね、内視鏡が映し出す我が腸内の美しいこと !
ブログ用に1枚欲しいと頼んだが、無視 !
「生命の惑星の条件を探る」を読んだ後だと、目の前に拡がる地球の自然環境の美しさと不思議さもさることながら、人間の体内に詰まった腸内や臓器の思わず見とれてしまう美しさと、その機能の不思議さには悶絶する。
こんな美しき腸内を持つ人間ども、他の星の美術館に売り飛ばしたら、本当に喜ばれるだろうな。
ナンテバカな話を続けてられないが、無数にある宇宙の星たちの中で、こんな美しき知的生命が、人生に悩み、夢を語り、愛に騙され理不尽にも勝手に生きているなんてマンガもビックリだね。
この宇宙は、温かい仏さんの掌なんだろうね。
国会演芸場
ここ連日、知識も良識も戦略もない「ゲス芸人」が日替わりでステージに上がっている。国民の忘却力を支えに早変わりのような「バカヤロウ」にフラッシュをたき続けている。
知識や性格が破壊された「ゲス芸人」の下劣なバライティを見せられる立場としては「何とかしてくれ!」と叫び出したい。
参ったね。
「恥」を背骨に据え、「恩」を忘れず、『卑怯者』は死に値する。自らに恥じることあらば、迷わず腹を切る覚悟がなくてなんで『責任を取る』などと戯言を抜かすのか。
10人くらいの国会議員を骨のある奴は『切腹・介錯』の栄誉を、後は市中引き回しの上獄門、残りはテロの餌食だな。
さぶろう 害なくなった。