雲は流れる
子供の頃の教科書に雪の峠を越えて藍沢南城三余堂に学んだ郷土の偉人の話が載っていた。誰だったろう ? 中国撤退の覆面の司令官といわれた飯田中将・・・少し新しすぎるかな?
その石川峠を久しぶりに訪れた。
田中角栄開道の碑の横に愛用の椅子を広げ眼下に魅入る。
柏崎の町の向こうに日本海が広がり、佐渡の島影も見える。
米山の上を流れる白い雲に、心が溶けていく。
通り過ぎる風に、心が洗われる想いがする。
雲は空に遊び、風は通り過ぎゆき、川は流れる。
この大地は宇宙の一つの星、地球のその小さな1点に過ぎないけれど、自分の心はここで安らいでいる。
目の前の、崖の縁のススキが揺らいでいる。
地方の時代
かつて「陽の沈まない国」と称されたイギリスは、今回のスコットランド独立をかけた国民投票で、その実態を世界にさらけだした。
イギリスは6000万人、GDPは世界第6位、日本は12700万人でGDPはアメリカ、中国に次いで世界第3位。
経済だけでいう話ではないだろうけれど、日本の「自虐史観」を卒業し、改めて日本の良さを見直す時代に来ている。
文春の受け売りみたいだが、新自由主義経済の時代から「次の時代」に移り始めている。アメリカの1%の富裕層が経済の1/3?を占め、貧富の差が拡大している。
中国もトウ小平の「先に豊かになれる人が豊かになり、豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」理論が独走し、経済の差は拡大し続けているらしい。
新自由主義経済が崩れ始め、世界は再び激動期を迎えているのだろう。
地方の時代
国の補助を待っているのではなく、地方の行政機関も企業も真に自立した経済を営まなければならない。
苦しくとも、それが真の生き方なんだろう。