粛清
いつの間にか8月が近づいていた。
そんな事、判りすぎているハズなんだが・・・。
夕刻の八石山にガスが懸かっていた。
気温は28度。暑くなくて過ごしやすいのだが・・・。
何日か前からフィンランドの新鋭ソフィ・オクサネンの「粛清」を読んでいる。情景が少しづつ見えてきた。余り読み易い本ではないし、読みたい本でもない。何の意味も、興味もない読書なんて初めてだ。
忍耐力を試しているようなモノなのか・・・。
ただ、この本は多く言葉に翻訳され、世界41カ国に版権を得て、北欧の数多くの文学賞を得ている、らしい。
スタンダード・ジャズを聴きながらこんなブログを書いていると自分は本当は何をやりたいのか判らなくなってくる。
こんな時には、旅に出るのが一番いいのだが・・・。
カサブランカ
多分、カサブランカだと思うのだが・・・、畑の柿の木の下に存在を誇っている。
カサブランカ・・・その花の名の響きは、と言うよりモロッコの都市の名、と言うよりはあの映画の余韻がまだ漂っているのだろう。ハンフリー・ボガードとイングリット・バーグマンの、映画の筋は忘れたが、全体に流れる「空気」は、今も自分の一部になっているような気がする。
自分の中の古さに、何処とも知れず彷徨う時がある。
子供の頃からの劣等感と自己嫌悪がまた蘇り始めている。
柏崎は今、夏祭りの真っ最中。活発な前線の真下で、今日も夕焼けの下で神輿が賑やかだったのだろう。明日は大花火大会。晴れて欲しい。
カサブランカを想いながら、フランスの懐かしい音楽を聴いている。こんな時間も、またいいもんだ。