秋日暮色

2012年11月04日 風の戯言


 次第に秋の色が濃くなってきた。

 前の公園の銀杏が夕陽に輝き、絵画館前の銀杏の落ち葉を思い出したりしている。そう言えば慶応日吉キャンパスの銀杏並木も綺麗だったなぁ・・・。

 少しづつ体調も戻り始め、久し振りに散歩を楽しんできた。鯖石川の堤防は、夕日に映え、八石も黒姫もそして苗場山も見えたりする。

 夜は満天に星が輝き、街灯が少なくなって星空が美しい。
 じょんのびの帰り、高柳地内の国道252号線でも明かりが一つも見えない所が何カ所かあった。

久し振りの虹

2012年10月31日 風の戯言


 夕刻、珍しく虹が架かっていた。

 虹に願いをかけるほど耄碌はしてないつもりだが、久し振りに心が騒いだ。

 世界経済は波乱含み、日本の政治は次の幕が中々開かない。衛も攻めるも役者不足 ! 歌舞伎調には行かないかな。

 国境紛争も何処まで本気なのか・・・。

 柏崎の市長選挙が熱を帯びてきた。
 地域の元気、それはみんなが働かれるところ作りからだね。

秋祭り

2012年10月21日 風の戯言


 朝には八石山に霧が流れ、澄んだ青空に赤トンボが舞い、夕陽に公園の銀杏の葉が燦めく。雲は様々な美しい色を奏でている。夜になれば満天に星が輝き、宇宙に浮いたような静かな時が流れてゆく。

 休日は遁世のような生活で、海辺の喫茶店で1人紅茶を飲みながら、波を見る。

 午後からは集落の神社の秋祭り、祝詞を聞きながら不思議な想いに包まれる。秋の稲刈りも終わり、「七人の侍」のラストシーンのように村人達が収穫の喜びを全身で表しているような、あの映画と重なり、神事が進んでいく。

 人は生まれ、結婚し、やがて死んでいく。「谷間に三つの鐘が鳴る」 その映画の解説をしてくれた友人は、おれは人を殺してしまったと呟いていた。

 海岸に寄せる波を見ながら、いろいろなことを思い出している。風は思ったよりも温かかった。

ある板前の死

2012年10月14日 風の戯言


 4月3日の嵐の夜の宴会より体調が崩れ、信じられないほど酒が飲めなくなった。
 12日は寿司屋で1本のビールが3人で飲みきれなかった。昨日は1合徳利を何とか片付けた。

 会社の近くの和食の美味い店で「かわたに」の板前藤村君が亡くなっていた。45歳、心筋梗塞らしい。
 簡単な宴会や昼食は何時もそこだったのだが、体調不良以来昼食は家で取ることが多くなり、2-3週間行かなかったので知らなかった。
 彼は高柳町栃ヶ原集落の出身で、四季折々に山菜が採れた、キノコが採れたと食事前の山話で何時も盛り上がっていた。人の良い、本当の料理人だった。御冥福を祈る。

 それにしてもショックで、気持ちが定まらない。
 休日の気晴らしドライブも、山の風景も、一人聴いている音楽も、今までになかったような深みのある感情で迫ってくる。

 何とも言いようのない寂しさが<深い池に沈んでいく・・・。
 

高橋和子写真展

2012年10月13日 風の戯言


 高橋和子写真展が柏崎游文舎で開催されている。
 2回目でもあり、人を惹き付けて放さない魅力に富んだ写真が並んでいる。厳寒の北海道で、多分息を殺してシャッターチャンスを待っている姿が想像できそうだ。雪や氷の世界ながら、そこに暖かい息づかいが感じられる。人間の存在の哀しさを見透しながら、だからこそなのだろう、温もりが伝わってくる。良い写真だ。

 彼女とは同級生で、出生は50日しか違わない、今は柏崎市、合併前は南鯖石村、その元は石曽根村の行兼という戸数47軒という小さな集落の幼馴染み。
 彼女がアマチュアながらこんな写真を撮るようになるとは想いもしなかったけれど、贔屓目を離れても素晴らしい写真が会場を埋めている。
 多くの人達が、一枚一枚の写真の前で感嘆し、話し合っている姿が嬉しい。