春の小川
夜の庭に出てみると、暖かさを増してきた風が嬉しい。
空は薄い雲に覆われ、僅かなな星影しか見えない。
ただ、こんな風に感動するのは何故だろう?
昼間は庭の落ち葉を掃き、サザンカの木に巣くった鳥と話していた。「おまえは誰だ?」本当は鳥の名前が分からない。羽音は鳩のようだが、鳩がこんなところに巣を作るのか?
枯れ芝にチェアを引き出し、痴呆症と自閉症と認知症を併発した自分の姿を楽しんでいる。風と山と雲が美しい。
ぼんやりと「坂の上の雲」のCDを聴いている。
「Stand Alone」サラ・ブライトマンのこの世の声とは思えないメロディが流れる。この曲に出会えただけで、自分の生きてきた価値があったと思えるほどの感動に沈み込む。
こんな曲を作ることの出来る久石譲とはどんな人なんだろう。
写真は近くの「春の小川」