積雪 2m
我が家の積雪が2メートル近くになっている。
16日は青空も覗き、雪堀SOSで4人が車庫2棟、小屋1棟、本屋の屋根、屋根下、小路を除雪して貰った。もう我ら老夫婦の手には負えない。
そういえば、昔、坂本龍馬の海援隊、中岡慎太郎の陸援隊、石塚修の雪援隊なんていいながら近隣の建築職人を集めて雪に埋もれた老人住宅の応援に駆けつけていた頃を思い出した。作業の終わった夕方、手に入った森林組合の古い建物の中で、ストーブを囲みながら皆で酒を飲むのが何より楽しかった。3年続きの豪雪の年だったから、もう20数年前になる。
「雪地獄、祖先の地なれば住み続げり」
当時の新聞に載った十日町の古老が伝える、何とも気の滅入る言葉を今も思い出す。祭りも何も、腹の底から搾り出すようなこの呻き声が解らないと本当の喜びが味わえないのかもしれない。
焼け石を手に握り締めながら、人は己の命を生きて行く。
気分を変えて、経営品質「顧客本位」の忘れ残りメモ
文春2月号の塩野七生にエッセイに、ユニクロの柳井社長の言葉として紹介された一言。
「なかなか結果が出ないのは多分、自分でやりたいことだけをやってるるんじゃないか。お客様が欲しいと思う選択肢に、まず入らないと売れない。自分の好みに入り込むと売れなくなります」
塩野さんが柳井社長と気が合いそうだと言う3つの概念。
1.ニーズには、喚起することにより起こることもある。。
2.縮み志向の向うには衰退しか待っていないという認識。
3.リスクを負う覚悟を常に以って、仕事してきたこと。
最近気になること-小沢一郎のこと。
民主主義は自由で公平な選挙に依り多数を得たものが決定権を持つ。しかし、それだけであって幹事長が全能の神になったわけではない。指導者としての未来に対する想いが伝わってこない。早めに排除しないと日本はまた暗い道を歩くことになる。日本は八百万の神がいて、一神教の国ではない。
神話の時代から、日本は民主主義なのだ、と思う。
大雪
この世界から一切の音が消えて、雪が降っている。
ただ、昔のように凍りつくような寒さはない。歳で感覚が鈍っているせいか? 今の時間、14日午前4時28分。
友人からのメールで、久し振りに中村天風を思い出した。
「心と感情は別のもの。心は行動を制御するシステム」
確かこんな記述があり、救われつつ、また次の難題を抱えたように思っていた。
人に豊かさをも齎すものは「感情」であり、その多くは荒ぶる感情をコントロールした時に与えられる。知性で制御できない感情の爆発は、祖先の神であるが如く人間らしく好ましくはあるが、嵐が過ぎた後の寂しさは、これ以上のものはない。
本音と建前の問題で、山本五十六が友人にあてた手紙の中で「自分の考えていることと全く逆のことをしなくてはならない(開戦の事か?)のは変なもんだ」という意味のことを書いている、と聞いた。山本七平の「空気」そのものだが、もっと自由に「個人」の主張が出来たら日本は面白くなっていたのだろうと思うことがある。
無音の世界で、つまらぬことに思い至っている。