故丸山智央君一周忌

2007年06月14日 風の戯言


 弊社元常務取締役丸山智央君が亡くなって1年が過ぎた。

 彼はは創立メンバーの一人、と言うより共同設立者であった。柏崎情報開発センターに入居する為に事前下見に行ったら、当初想定していた部屋は窓から屋根しか見えず、二人で顔を見合わせ考え込んでしまった。
 がっかりしている二人を係りの人は極楽寺側の事務所に案内してくれた。部屋に入ると、窓一面に桜の花が見えた。「丸さん、こっちだよな」「うん、社長、こっちにしましょう」それで決まりだったが家賃は6万円増えた。
 「いいさ、頑張ろうよ」そして二人の、いや5人の創風システムがスタートした。

 仕事は厳しかったが、二人でよく飲んだ。グラス片手に歌う「酒と涙と男と女」は絶品で河島英吾本人の歌より数段上手いと俺は思っていた。そして、酒をあんなに美味しそうに、あんなに楽しく飲む男を他に知らない。
 長い間に仕事に対する考え方に違いも生じ、やがて彼は独立してゆく。いろいろ悩みも多かったに違いない。けれど何時も元気に話をしていた。

 突然の死から1年。全てが早過ぎる時間の中で、彼の死も次第に遠ざかってゆく。
 今年もまた「閻魔市」の季節になってしまった。

満州国

2007年06月11日 風の戯言


 来週、大連の視察に行く。
 大連で開催される「中国国際ソフトウェア交易会」を見学し大連ソフトパーク、東軟情報学院、新潟県大連事務所などを訪問する予定。社員6名と賑やかな愉しい旅になりそうだ。

 ところで満州国。
 現在の自分の居場所を確認するのに満州国に関する認識が不安定だとどうも居心地が悪い。本棚には司馬遼太郎の「坂の上の雲」、浅田次郎の「蒼きゆうの昴」「中原の虹」ユン・チュアンの「ワイルド・スワン」「マオ」、シリン・パタノタイ「ドラゴン・パール」、R・F・ジョンストンの「紫禁城の黄昏」に交じり「毛沢東秘録」「毛沢東の私生活」なんてきわどい本も並ぶ。どれも面白かったけれど、現代中国理解に欠かせない毛沢東本は読むのに難儀する。
 最近船戸与一の「満州国演義-風の払暁、事変の夜」が面白かった。何と無く、満州国に傾斜して行った当時の日本の国情が見えてくるようだ。
 歴史は後世になって何とでも解説がつくのだろうが、時代に翻弄されている立場からは堪らないのだろうと思う。
 日清日露戦争、支那事変、太平洋戦争(大東亜戦争)特に唱和の戦争は軍部の統帥権と国権の相克の中で所謂リーダーシップが完全に失われ国益の為の戦略が微塵も感じられなくなる。多分戦略論や戦術論なんてどこかに吹っ飛んでしまったのだろう。
 現代に重なるリーダー不在、責任不在の社会は日本の持病みたいなもんか。何とも不甲斐無さに満ち溢れた世界第二位の経済大国・・・やっぱり分らない。

バラ一輪

2007年06月10日 風の戯言


 不安定な気象条件で各地に落雷や大雨注意報が出ていたけれど、鯖石はたいした雨もなく一日が無事過ぎたようだ。近くのコミュニティのグランドでの地区の運動会も予定通り終わった。
 八石の山頂は低い雨雲に覆われ、水田には早苗が勢いを増し、家々の庭には色とりどりの花が咲いている。
 畑の隅の、パイプ車庫の骨組みを転用した棚に白と薄紅色のバラが咲いている。優しい色の、この花が好きだ。

 根からの自然人なのか、忙し過ぎると身体の時計が追いつかず、時間調整しないと通常時の完全燃焼できなくなる。山を眺めたり庭を弄ったり、そんな時間が俺にはどうしても必要らしい。
 久し振りに畑に目をやると、胡瓜、茄子、トマトの苗が根を下ろし、早くも小さな実をつけている。早過ぎる実は木を傷めるので摘んでやる。折角、頑張って花を付けたのだろうに・・・。
 暦の上では明日入梅。立春から135日目という。早過ぎるような気がする。
 
 梅雨の香のしじまの花の白さかな       壷泡
 

東京駅 新丸の内ビルを飲む

2007年06月06日 風の戯言


 昨日は経営品質セミナーの最終日。口惜しいけれど、自分自身を大きく変身させたセミナーだったと思う。極端に言えば身体の中身が入れ替わったくらいの新鮮さを感じている。

 それはともかく、「新丸の内」ビルの7階で一杯やってきた。セミナーの後の懇親会を途中で抜け出し、倅と待ち合わせて新丸の内ビルへ。きっかけとしては、タクシーの運ちゃんに「言ったことないの? 案外いいよ!」と言われ気になってしまっちゃった。

 俺たちの年代で「丸の内ビル」と言えば泣く子も黙る勢いがあった。今は、・・・可愛い素敵なおネェチャンが目が回りそうなほど大勢いる。中には、倅と一緒なのに、俺にアイコンタクトを外さない美人もいたりして・・・倅、邪魔!
 俺一人だったら、絶対ネライウチなんだけどなぁ。

 まぁ、ナンテ夢を見るにはやはり東京か!
 たまにこんな町で崩れてみるのもいい、かな?

6月の風

2007年06月03日 風の戯言


 爽やかなお天気が続いている。
 ただ、雨が少ないような気がする。

 6月になって新しい柏崎を感じる行事が2つ続いた。
 1つは柏崎工業メッセ2007.
 2004は手探りのようなイベントだったが確かな手応えを感じた。2回目の今回は天候にも恵まれ、前回以上に確実な反応があった。特徴的なのは会社幹部だけで出展していたところは少し閑散としていたような気がする。社員が熱を帯びていたブースは見学者が途切れて居なかったようだ。何かが変わり始めている。
 2つ目は夢の森公園の開園。
 東電からのこの贈り物は、多分市民の大きな財産になると思う。計画に10年かけたという。その想いが、市民を動かしてゆくのだろう。今までと違う何かを感じる。