喜多郎の「空海」に浸っている。
空海の風景を読んでいるはずなのに記憶が無い。
ただ、このCDを聴いていると「空海の世界」に浸っているような気持ちになってくる。
人間の哀しさ、というのか、喜多郎の曲がそれを柔らかく包んでくれる。 暮れてゆく西の空を見ながら、諸行無常に沈み込むのもいい。
最近になって、戦国の武将達が堂に籠もったのが解りかけている。 それと、鐘の音は実にいい。
73歳の誕生日を無事に乗り切り、翌日は姉の納骨。 3人の甥から貰ったのが、この写真。
正直言えば、母の顔をマジマジと見たのは初めて。 予想より美人なので、「エッ !」という感じ。
因みに、母の膝に抱かれているのが不肖私メで御座候、らしい。 多分、まだ1歳前後かと思うので昭和18,9年の写真かな。
祖父母、父母、そして7人の兄弟姉妹。 大東亜戦争の雲行きが怪しくなる・・・そんな時代なのかな ?
嬉しい写真だ。
何て言うか・・・、今日、73歳になってしまった。 嫌になっちゃうね。
社員からお祝いに花束とハットをもらった。 夕方、愛している女性から花が届いた。
午後、育てて貰った兄貴の顔を見に行き、近況を伝え、昔話を楽しんだ。 73歳にして運転免許の停止を受けたこと。 ギックリ腰で挙動不審な生活をしていること。 中学生の頃から晩酌をさせて貰ったこと、と猟銃を買って貰ったこと。古き良き時代の懐かしい話に涙が零れそうになった。
写真はまことさんの「早朝の富士」を拝借
まことさんが、富士の美しい写真を送ってきてくれた。 こんな風景に向かってシャッターを切れるなんて幸せだ。
何枚かの中で、この1枚を選んでみた。
「田中角栄 100の言葉」はいい本だ。
「仕事と文句との関係」 仕事和するということは文句を言われることだ。 褒められるために一番良いのは仕事をしないことだ。 しかしそれでは政治家はつとまらない。 批判を恐れずにやれ。
好きな言葉だ。
写真を見ていると若い頃を思い出す。 「明日の鯖石を創る会」を率い、バスを仕立て目白に伺った。 角さんのエネルギーが乗り移り、我々も夢中で走った。
角さんの下駄を貰ってきたことも忘れられない。
静かに1日が暮れてゆく。
昼間、若葉が当たっていた5月の風と日差しが鎮まり、夕日に染まった空の薄い雲も、動かない。
こんな平和な時も、一瞬後に大きな地震に見舞われる。
中越沖地震以来、どうも嫌な予感に苛まれ、落ち着かない。
貧乏性なのかな ?